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  • 2019-04-20

嘘?ホント?日焼け止めはサンゴ礁を殺すのか?

この記事を書いた人について

当店のお客様に「珊瑚を殺さない日焼け止めを教えて欲しい」と言われたので、この件についてよく調べてみました。結論から言うと「日焼け止めのいくつかの成分も」珊瑚礁を殺します。

日本語で探すと情報量がものすごーく少ないですね。「この日焼け止めは珊瑚に良い」みたいなのがちらっと出てきて、結局は日焼け止めのアフィリエイトなのか!?と思ってしまいました。

英語でgoogleで探すともちろん大量の情報があり、世界中から一番有益な情報の順番で上から出てくるので、かなりクオリティの高い情報を見つけられます。

科学の博士号を持った女性が日焼け止めの成分についてひたすらブログを書いたりYoutubeをやっているので、それをまとめたらかなり難しい話しになってしまいました。

今回はそのユーチューバー(兼ブロガー Michelle,Lab muffin )のブログをできるだけ簡単に訳して参考に下の方に載せました。英語そのままの記事はこちらです。

日焼け止めは珊瑚をブリーチ(白化)し殺す成分が含まれているのが多い

まず一つこのブログを読んで重要だと再確認した事は、どんな成分も多すぎたら毒。少なければ問題ない。

放射能と同じですね。自然界に放射能は存在するわけですが、一箇所に沢山あれば大問題。。醤油を一気飲みしたら死ぬ。アルコールだって飲みすぎたら死ぬ。そこで重要なこの単位(難しいです…)

「ppm」、1リットル当たりのミリグラム数を意味します。 これは、1リットルに50分の1の水滴を希釈したものに相当します。
ppbは「10億分の1、または1リットル当たりのマイクログラム」を意味します。 1 ppbは1 ppmよりも1000倍希釈されています。
pptとは、「1兆分の1、つまり1リットル当たりのナノグラム」を意味します。 1pptは1ppbよりも1000倍希釈されており、1ppmよりも100万倍希釈されています。

薄ければ問題なく、濃ければ問題なので、「どのくらいの濃度なのか」が毒なのか毒でないのかを分けるんですね。

色々な研究は難しい言葉と数字が並んでいて、正直素人には読んでられない!!ってなります。

ちゃんとした研究結果を知りたい人は下の方にデータをまとめて載せたのでどんどん読み進めてください。私がこの日焼け止めについて調べて思った結論としては、日焼け止めを変える事は私たちにできる事の中でも、ものすごく小さい事で簡単な事

結局は、プチプラのものを沢山買って毎日沢山のゴミを出すとか、車や飛行機を乗りまくるとか、輸入の食べ物を毎日食べてる事など全てがこの「珊瑚・環境」に関係あって、ブログの最後にも出てきますが「日焼け止めは環境に悪い事リストの上から200番目くらい」との事です。(200という数字は例えです)意味がないわけではないです。

「多すぎたら毒、少なければ問題ない」のは化学成分や食べ物だけに言える事じゃないと思います。人間も一箇所に沢山いたら、問題なんですよね。日本も人口が多すぎる。ハワイで日焼け止めに規制が入ったのも、ハワイが人気で沢山の観光客が海に入る事が問題。

本当に地球を守りたいなら、人口を減らすしかないと私は思っていて、「人間は大事。命は大事。アフリカの子供達を救わないと!みんなで楽しく楽に生きたい。でも環境も守らなければ」と全部叶えるのは無理な事だと思います。人間がいなければ地球は自然と綺麗になるんですが、そんな事大声で言えないから「ちょっとした環境問題の解決策を大きく取り上げる」しかないんですよね。

日焼け止めを気をつける事で救える珊瑚礁は5%-最大10%

研究者は10%の珊瑚が日焼け止めのせいで危険に晒されていると計算しましたが、その計算のベースが通常の人が使う日焼け止めの量の2倍だったことから、5%の珊瑚が日焼け止めのせいで危険に晒されているという事になります。

誰も飛行機にも車にも乗らずに暮らせば、日焼け止めの影響の何倍かの珊瑚が救えるのは間違いないと思います。というのも珊瑚が死ぬのは地球温暖化もかなり関係しているから。

なんでこの結論に辿り着いたか、難しい説明の前に、結論だけ知りたい!珊瑚を殺さない日焼け止めがどれなのかだけ知りたい!という方のために、最初に載せておきます。(科学の博士号を持つ方が選んだという事で100%私は疑わず信じました。成分を一応全部チェックしましたが、確かに良くないと言われているものは入っておりません。)珊瑚、環境に良いならお肌にも良いかもしれないですし、これを選ばずに環境に悪い日焼け止めをわざわざ選ぶ理由は思いつきません。

サンゴ礁を殺さない日焼け止めはこちら

https://stream2sea.com
Cancer Council Australia Ultra sunscreen lotion

これの成分を日本語で見つけたので参考に載せます。

【成分】
水、セバシン酸ジイソプロピル、変性アルコール、グリセリン、ジメチコン、イソヘキサデカン、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、 オクトクリレン、シリカ、ドロメトリゾールトリシロキサン、イソノナン酸イソノニル、コーンスターチ、安息香酸アルキル(C12-15)、 (スチレン/アクリレーツ)コポリマー、エチルヘキシルトリアゾン、ジポリヒドロキシステアリン酸PEG-30、 ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、イソドデカン、フェノキシエタノール、ラウロイルサルコシンイソプロピル、 テレフタリリデンジカンフルスルホン酸、シリル化シリカ、ラウリルPEG/PPG-18/18メチコン、ラウリン酸PEG-8、 カプリリルグリコール、TEA、ジステアルジモニウムヘクトライト、トコフェロール、EDTA-2Na、ドデセン、炭酸プロピレン、 ポロキサマー407、グルコン酸亜鉛、パーライト

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環境、珊瑚に良くない日焼け止め成分 

  • oxybenzone オキシベンゾン
  • octinoxate オクティノクセイト
  • Zinc oxide 酸化亜鉛  (Zinc oxide had no effect at 10 ppb but caused bleaching at 1 ppm)
  • Titanium dioxide nanoparticles 酸化チタンのナノ粒子
  • enzacamene

(Zinc oxideは要注意です。珊瑚にいい日焼け止め!というタイトルで売られている日焼け止めによく、紛れて含まれています。10ppbでは影響はないとされますが1ppmで珊瑚が白化するとの事)

出来るだけ避けたほうがいい成分

(これの説明は見つかりませんが、パラオで2020年に使用禁止になる成分から書き出しました)

  • Octocrylene オクトクリレン
  • エンザカメン
  • トリクロサン
  • メチルパラベン
  • エチルパラベン
  • ブチルパラベン
  • ベンジルパラベン
  • フェノキシエタノール

問題がなさそう(少ない)成分

  •  octocrylene オクチルトリアゾン
  • octyl triazoneオクトクリレン
  • ecamsule 
  • Avobenzone アボベンゾン

珊瑚にダメージを与えないために簡単にできる対策

珊瑚礁の近くに行く日は、日焼け止めを塗らずにラッシュガードなどでUV対策をする。

Maaji UVカット機能つきラッシュガード
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  • 日焼け止めはウォータープルーフを選ぶ。そうでないと水に入って全て水に溶け出すので、注意。
  • 日焼け止めを塗って20分くらい乾かしてから水に入る

ここから下はブログに載っていた研究結果を載せておきます。

いくつかの日焼け止め成分は、※サンゴの白化を引き起こすことがわかっています。最も研究されているのは”オキシベンゾン”です。主な研究は次のとおりです。(※白化とは珊瑚礁が真っ白になってしまう現象。ストレスで白化し、一時的ならばまた元に戻りますが、そのストレスが長引くとそのまま珊瑚は死んでしまいます。)

Danovaro et al. 2008:
硬質サンゴをオクチノキサート(1.98 ppm)、オキシベンゾン(1.98 ppm)、4-MBC(0.99 ppm)で白化
試験した他の全ての化合物(オクトクリレン(1.98ppm)、オクチサレート(1.65ppm)およびアボベンゾン(0.66ppm))は、ほとんどまたは全く効果がなかった。
非日焼け止め成分については、165ppbのブチルパラベンは白化を引き起こし、33ppmのプロピレングリコールは効果がなかった
高温で日焼け止めにさらされると白化がさらに進んだ。

Jovanović & Guzmán 2014:
二酸化チタンナノ粒子は0.1ppmと10ppmで石サンゴのわずかな白化を引き起こした
Downs et al. 2016:
オキシベンゾンは2.28 ppb – 228 ppmで複数のサンゴ種に漂白と変形を引き起こす
その効果は光と合わさるとさらに悪化しています。

海は巨大で、地球の水の97% – 1.34 x 1021 L、つまり地球上に住む74.4億人の人々それぞれに対して1.8 x 1011 Lの水、または7万のオリンピックプールがあります。それは地球上の砂の粒あたり約180リットルの水です。
日焼け止めがほとんどの環境(pptの範囲)でほとんど検出できない濃度でしか検出されない、または検出されないことは驚くべきことではありません。

しかし、現実的にサンゴに影響を与える可能性がある高濃度は、一般的に人気のあるビーチのように小さな水の中に何百ものレクリエーション水泳者がいる静かな湾で発見されました。たとえば、米領バージン諸島のHawksnest BayとTrunk Bayでは、1日の繁忙期に75ppbから1.4ppmのオキシベンゾン濃度が測定されています。

環境中の濃度が低いにもかかわらず、生体内蓄積も起こる可能性があることに注意することが重要です。日焼け止め成分がサンゴに蓄積し、水中よりも高濃度になる事もあるからです。

Tsui et al. 2014:

シュノーケリングホットスポット近くの香港の水生レクリエーション地域では、オキシベンゾンによるサンゴの白化リスクは21%、オクチノキサートによる11%であると推定されています

Danovaro et al. 2008:

世界のサンゴ礁の推定10%が日焼け止め汚染によって脅かされていると推定しています。
しかし、この結論は彼らの仮定です。 ほとんどの研究が,普通の人々は日焼け止めを1 mg / cm 2未満を塗る傾向があると発見していますが、この研究では2 mg / cm 2の日焼け止めを全身に1日2回塗っている事を前提に計算しているからです。

(これから私が勝手に予測すると、つまり10%の半分 5%の計算になりますね。)

全体像を見ると、大多数のサンゴ礁に対する日焼け止めの害は実際には非常に小さいという意見が多くの研究者にあります。

サンゴへのより大きな脅威は気候変動と農業管理です。これらの大きな脅威に対して、サンゴ礁を救うために日焼け止めを禁止することは、沈むタイタニックのデッキチェアを並べ替える事くらい小さい事だとこのブロガーは書いています。(日本語で言う「焼け石に水」ですかね)

サンゴ礁研究のためのARCエクセレンスセンター長のディレクターであるサンゴ専門家のTerry Hughes教授(彼の印象的な出版物の記録を参照)は、サンゴ礁に対する人間の悪影響のリストに「日焼け止めを200番にする」と述べています。 彼は、観光客が行かない場所で最悪の漂白が起こっていることを指摘しています。

ロードアイランド大学のKelvin Gorospe氏とAustin Humphries氏は、日焼け止めによる被害は「気候変動が本当に脅かしていることを考えると無視できる」と指摘しています。 彼らは、「サンゴ礁だけでなく、海全体を救うために何かをしたいのであれば、日焼け止めは気にとめるほどではないほどの優先順位であると助言しています。

これらの科学者たちはまた、日焼け止め禁止についても批判的です – 政治家にとって、彼らが「何かをしている」ことを示し、気候変動とサンゴ礁管理のより困難で難しい問題から気をそらすのは簡単な方法です。

それは助けになるかもしれませんが、政府が非常に大きな企業の利益を伴う問題に対処することを避けるためには、無意味で(そして少なくとも誤解されがちな)方法です。 環境問題に取り組むための資金は限られており、間違ったことに注意を払うことは人々の認識を歪める可能性があります。

日焼け止めの実際の成分を必ず読んで、「サンゴ礁に優しい」、「生分解性」、「非生分解性」のようなラベルを探してはいけません。多くの「日焼け止め」日焼け止め剤は、誤って有機(「化学」)日焼け止め剤が有害であると想定していますが、無機(「鉱物」)日焼け止め剤は、多くの「化学」日焼け止めよりサンゴにとって悪いとわかっています。そしてあるものはオキシベンゾンさえ含んでいるのもあるんです。

酸化亜鉛に関する注意:酸化亜鉛は、有機日焼け止め剤と同じ濃度(オキシベンゾンを除く)で有毒ですが、日焼け止め剤でははるかに高いレベルで使用されます。公開された研究では酸化亜鉛ナノ粒子しかテストされていませんが、「非ナノ」微粉化酸化亜鉛もこの効果を持つ可能性があります(亜鉛の接触方法によって異なります)ある論文では、溶解した亜鉛イオンを使用し、マイクロ酸化亜鉛とナノ酸化亜鉛の両方が同量の亜鉛イオンを放出することを示唆しています。

生分解性も耐リーフセーフを意味しません – 酸化亜鉛と二酸化チタンの両方が非生分解性である(また、彼らは壊れていないにもかかわらず「生分解性」と誤って分類されています)が、一方は有害ですが比較的安全です。


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